光秀が落とした城の城主の義弟という名倉助四郎というもの(たぶん実在しない、調べてないけど)が、光秀を暗殺しようとするとこから物語が始まる。この暗殺は失敗し光秀に見つかるが、「いまは、命を惜しいと思わぬ、わしの命が欲しいのならくれてやる」と無防備に言われ、助四郎はなぜ光秀ともあろう武将があそこまで虚無的なのかと思い、復讐する気が消えうせた。その後しばらくして、助四郎は光秀に仕えたいと申し出て、光秀もそれを聞き入れ、そこから主従関係を築いていく。
いっぽう、信長は暴君という感じで描かれており、そんな信長に失望しつつあった光秀が憂いを感じてどんどん信長から心が離れていき、本能寺の変へと流れていく。

この話は、感情が描かれていたので、解りやすくって読みやすかった。たまーに出てくるカタカナに違和感があったが(汗) 信長を弑逆するまでの過程も、光秀の考えを助四郎を通して書かれていて、非常に感情移入してしまった。あと、本能寺の変の後の周りの武将たちとのやりとり、光秀の焦りなんかも絶妙に表現されてたよ。これも助四郎がいればこそ。
また、負け戦になると解っている光秀が、助四郎を戦に巻き込まないように仕組むが、それでも助四郎は光秀の元に戻るというお約束展開も泣けた。
信長は悪者的に書かれてたけど、それがあればこそのこの話。面白かったっす。

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